Amazonの提供するオーディブル(aoudible)で8月の新刊を見ていたところ、ひろゆき氏の「1%の努力」がリリースされるとのことで、気になって調べました。
この記事では、「1%の努力」の要約紹介と個人的な見解を述べさせて頂き、読者の方々の本選びの参考になればと思って書きました。
ひろゆき氏の存在は、世代的にも以前から知っており、書籍も本屋で1冊さらっと目を通した記憶があります。Twitterやyoutube配信もしています。
また、時々テレビ番組に主演したり、R25の記事に度々現れたりと、各方面でメディア露出しているような印象です。
では、さっそく書籍の内容について触れていきます。
「1%の努力」要約
「1%の努力」は2020年3月にダイヤモンド社より出版されました。著者は2ちゃんねるの創設者ひろゆき氏です。実は結構本を出しています。
以下は、動画や他サイトで紹介されていた要約内容です。ざっと見たところ、ひろゆき氏が言いそうなことがたくさんありました。
・ひろゆきの新刊『1%の努力』が凄い!読んだ感想
・【ひろゆきさん新著】1%の努力を読んだ5つの感想
・「何をやっても65点だから、打率を高めようと思った」ひろゆきを形成する“寝る力”
今回、面白かった発見は、記事や動画によって切り取られているエピソードや例え話がけっこう人によってバラつきがあったことです。
- 教授の壺の話
- 女神の前髪の話
- 肉屋を応援する豚の話
- ペタンクの話
- エッグスタンドの話
- 高級腕時計の話 等々
内容は、得意の例え話から導かれる、ひろゆき氏の「生き方」に対する持論が詰まった説法書ような印象です。
- 「暇をつくって常に余裕を持つ」
- 「自分にとって譲れないものを考える」
- 「人とちょっと違うところを考える」
- 「自分でも勝てる部分を見つける」
- 「競争の少ない所で差別化を図る」
- 「道の経験に時間やお金を使う」
- 「何事も自分で調べる癖をつける」
「論理的に考えて、絶対にこうした方が良いでしょ」という内容を証拠付きで語ってくれるので、自分の考えと対比して読むと面白そうです。
個人的な分析
ひろゆき氏に限らず、売れている人の本について、あれこれ考えました。売れるのには、それなりの理由があるはずです。
「1%の努力」はtweetでも書かれていますが、恐らく20代後半から30代半ばあたりのビジネスマンが読者として多いのではないかと推測しています。
ひろゆき氏自身に興味がある人や、独自の視点から繰り広げられる意見が面白そうだから、という理由で手に取る人が多いかもしれません。
個人的には、興味があるのであれば、先に動画を観ることをおススメします。物事の考え方等や人物像について、分かります。
もちろん、本の方がサクッと読めて、分かりやすく、章立てしてまとめられているので、コンパクトで時短できるのは間違いないでしょう。
繰り返し読みたい場合や内容を精読したい場合は、書籍ではなくオーディオブックやオーディブルをでの繰り返し聴くことがおススメです。
個人的な感情や事情を排して、端的に最適解を提案するスタイルには、共感したりしなかったりですが、時間のある方は観てから購入を考えても良いと思います。
話が上手な人

先程も紹介しましたが、ひろゆき氏はyoutubeでlive配信を不定期で配信しています。フランスと時差があるので、日本では深夜が多いです。
1時間以上になることが多く、視聴者のチャットに対してビールを飲みながらレスポンスするという緩い感じのライブ動画です。
観ていて常々思っていたのは「ライブなので台本もない中、よく即興であんな返しができるな」ということです。それに、知識量が桁違いです。
動画を観て、「自分もこんなに言葉巧みに話してみたいな」という思いがないかというと、嘘になります。正直、憧れる部分もあったりします。
話し上手な人達はこんなイメージです。特にアドリブでできる人は無条件に尊敬してしまうので、恐らく、私は騙されやすいタイプです。
- 説明が論理的で分かりやすい
- 知識が豊富で引き出しが多い
- たとえ話が上手い
あとは、感情に訴えかけるような語り方や、ついつい聞き入ってしまうような話し方が上手な人達というのは確かに存在します。
そして、これらは後天的に備わるものなのか、それともある程度、先天的に備わっているものなのか、とても興味があります。
ひろゆき氏について、皆が共感するイメージって、恐らくこの辺りなのではないかな、と個人的には感じているところです。
話上手はスキルの一つ
会議、講演、プレゼン、指導、接客とあらゆる場面で「話す」という技術は用いられます。得意な人はポジションを築きやすいでしょう。
だからこそ、「話し上手」というステータスが重宝され、そういうタイトルの本が書店に多く並ぶのも、理屈としてはよく分かります。
「足が速くなる本」ってあまりないですよね。それだけ、世の中の需要として「話が上手い」ということは、役立つ場面が多いのだと思います。
また、頭の回転の良さや知識の豊富さ、論理的な思考をできるということをいち早く相手に示すことができるのも、話し上手のメリットです。
ただ、絶対的に必要かと言われると、あるに越したことはないけれど、ないならないで別の生き方があるのではないとも思っています。
頭が良いということ

一方で、口下手な人でも論理的な思考ができたり、専門性の高い知識を持っていたりする人達も大勢いるということも、事実です。
例えば、絵を描くことが抜群に上手な人だが、口下手で一般的な知識が欠如しており、非効率的な行動ばかりしている人がいたとします。
その人は、頭が悪いと言えるでしょうか。例えるなら、左利きのエレンに出てくるエレンです。(エレンを馬鹿にしている訳ではない)
自分の眼で見たものを、真っ白なキャンバスに描き起こす際、視覚は勿論のこと、触覚や空間や色彩の認識など、脳の様々な機能を駆使します。
それは、脳の機能が卓越していないと、あるいは相当に鍛錬を積まれていないと実現できないものだとすれば、頭が良いと言えるのではないでしょうか。
知的なイメージ
知的なイメージのある著名人で言うと、メンタリストのDaiGo氏(関連:「知識を操る超読書術」要約)もそうかもしれません。
ひろゆき氏にしても、メンタリストDaiGo氏にしても、どちらも知識が豊富で話をする技術に長けているなと見ています。
それに加えて、自分のオリジナリティ(メンタリストや2ちゃんねる創設者等)があるため、影響力が強まる感じでしょうか。
自然と、そういう人達のメディア情報は私たちの目に飛び込んできやすいので、手に取る機会が多くなり、結果、売れるのだと思います。
本の選び方について
著名な方々が、何かしらの分野で卓越したスキルやノウハウ、真似できない実績を持っていることは言うまでもありません。
ただ、言ってしまえば、ひろゆき氏は匿名掲示板をつくった物知りなおじさん、DaiGo氏も博識な自称メンタリストです。
・有名だから
・頭良さそうだから
・しゃべるの上手いから
・本が話題になってるから
等の理由で、安易に手を伸ばして読んだ本は、「成程」と得心しても、結局、自分の感覚や価値観に根付いてないというパターンはよくあります。
買って読んでも、彼らのようになることはないですし、同じような思考回路になれるわけでもありません。糧にするかは常に自分次第です。
本選びでは、自分の人生を費やして得た金銭や時間という対価を払うに値するかということを、常に考え、何を得たいのか明確にすると失敗が減らせます。
ここで言いたいことは、著名人の本が有用でないということではなく、安易な動機は失敗する可能性が高いですよ、ということです。(実体験)
最後に
今回はひろゆき氏著の「1%の努力」について、要約と個人的な分析を交え、記事を書かせて頂きました。
分析や読書のススメは、個人の体験に基づくので、あくまで一意見として参考にして頂ければと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

30代会社員、web.contents.creater&ヨモギ研究家。参加サークルで小説を書いている。塾講師歴10年、2019年退社。その経験を活かし、教育関連のコンテンツや記事を作成。
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