よもぎの葉を摘みたいのだけど見分け方が分からない。裏側が白いと聞くけど、そんなに分かりやすいものなの?
この記事ではこんなお悩みにお答えします。
よもぎは国内でも30種以上の品種が存在し、海外を含めると300種以上になります。その歴史は古く、用途も多岐に渡ります。当サイトでは、よもぎに関連する情報を収集し、その魅力を発信しています。
よもぎを採取するには、他の植物のとの見分け方をしっかり理解しておくことが重要です。
また、よもぎは食用として、飲用とすることもできますが、安心して食べられるものでないといけません。
よもぎの採取は、正しい知識さえあれば、特別な技術も必要ないので、誰でも簡単にできます。初心者の私でも、ほぼ手間を掛けずに見分けられるようになりました。
本記事では、よもぎと他の植物を見分けるポイントになる葉の裏側について、画像付きで詳しく解説します。
よもぎについて、育てる前に種類を知りたいという方はこちらを先にどうぞ。
よもぎの葉の裏は本当に白い?
百聞一見に如かず。まずはこちらの画像をご覧ください。
片方はよもぎの葉。もう片方はヨモギと葉の形が似ているキク科の葉です。どちらも同じ葉に見えますね。これでは、よもぎを採取するときに迷ってしまうでしょう。
一般的に、よもぎと他の似ている植物を見分けるには、以下3つの方法があるといいます。そして、最も分かりやすのが「③」の方法です。
よもぎの葉の裏側はどうなっている?
もったいぶらずに答え合わせをしましょう。先程の写真、正解は「左」がよもぎで、画像のようにきれいな白色をしていることがわかります。
こんな感じで分かりやすく白いのが特徴です。
よもぎの葉の裏側が白い理由・綿毛(繊毛)
よもぎの葉の裏側には、密集した繊維質の毛である「繊毛」が生え、その結果、葉の裏全体が白く見えます。この繊毛は「艾(もぐさ)」として知られる、鍼灸治療などで使用される原料として利用されています。
よもぎの葉の裏に生える繊毛(艾)はどうやって取り出すの?
ところで、艾(もぐさ)ってどうやってつくるのでしょう。裏に生えている繊毛をどのようにして取り出すのか気になりますよね。
一般的に艾の製造手順は次のように行われます。
- 原草採集・天日乾燥:
春から初夏にかけて、ヨモギやオオヨモギを収穫し、天日で乾燥。 - 集荷・熟成:
天日乾燥したヨモギを業者や農協が集荷し、工場に送り、冬までの保存のために袋に詰めて保管。 - 火力乾燥:
乾燥ヨモギを裁断して乾燥室に入れ、水分量が1-2%になるまで乾燥。 - 粉砕:
石臼等で乾燥ヨモギを挽き、もぐさになる部分と不要な部分(葉肉・葉脈・葉柄など)を分離。 - 篩う(ふるう):
粉砕した乾燥ヨモギを篩いで不要部分を除去。篩いにはもぐさ(綿毛)が残る。 - 精製(点灸用もぐさ):
篩いに残ったもぐさを唐箕にかけ、更に微細な不純物を除去。
結構、手間暇かかるようですね。お灸やよもぎ蒸しなど、食用以外にも実は様々な用途があるよもぎ。とても興味深い植物です。
葉の裏が白いのはよもぎだけ?
では、最後のまとめついでに、よもぎ以外に葉の裏が白い植物があるのかという疑問に応えましょう。結論、葉の裏だけが白い植物は、よもぎ以外にも幾つかありますが「よもぎとそっくりで、なおかつ葉の裏も白い植物」は調べた限り見当たりませんでした。
葉が白い植物というと、「シルバーリーフ」を思い浮かべる人もいるかもしれません。
「シルバーリーフ」とは、葉の表面に生えた白い毛や、葉の色素が薄いことにより、青白く見えたり、銀白色のように見えたりする植物の総称です。シルバーリーフの葉の質感はさまざまで、マットなものからモコモコとしたもの、つやのあるものまであります。
今回はこれで以上となります。
最後までご覧になって頂き、ありがとうございました。
30代会社員、web.contents.creater&ヨモギ研究家。参加サークルで小説を書いている。塾講師歴10年、2019年退社。その経験を活かし、教育関連のコンテンツや記事を作成。
コメント