今回はよもぎの種類についてのまとめ記事になります。
様々なサイトを見ていて思ったのですが、よもぎの効能や歴史について触れられているサイトは多いものの、意外と種類についてまとめてあるサイトは中々ありません。
そこで、日本に元々自生していた、または海外から帰化して今は自生よもぎの品種についてご紹介致します。
【カズザキヨモギ】
最もメジャーなよもぎと言って差し支えないでしょう。草餅やお茶、鍼灸治療に用いる艾等、用途は様々ですが、日本人がよもぎと聞いてイメージしたときに、一番に思い浮かべるのがこの「カズザキヨモギ」です。
【オオヨモギ】
別名、ヤマヨモギやエゾヨモギと言います。エゾは蝦夷、つまり東北地方に自生するヨモギ属です。とは言え、カズザキヨモギと実は見た目があまり変わりません。
成長すると、カズザキヨモギよりも丈も大きくなるのですが、葉の形状が似ているため、背丈が同じくらいだと一見区別が付きにくい程、外見的特徴が共通しています。
見分ける方法は、托葉と言い、葉の付け根に生えた小さな蝶ネクタイ型の葉がある方がカズザキヨモギですので、なければオオヨモギということです。
似ているということは、つまり利用されるときにも実はあまり区別されていないケースがほとんどです。試しに、例えばヨモギ餅の成分表示を見てみてください。一様に「よもぎ」としか書いていません。
また、蕎麦にしてもうどんにしても、お茶やよもぎ蒸し用の乾燥よもぎにしても、ほとんど「よもぎ」としか記載がありません。
つまり流通している多くの商品はオオヨモギであり、カズザキヨモギということになります。
【ニシヨモギ】
沖縄では「フーチバー」と呼ばれ、生食としてスーパーで普通に販売されています。
蕎麦やラーメンに生で、そのまま乗せることもありますし、「フーチバージューシー」という料理もあるくらい、一般的に食されています。
カズザキヨモギやオオヨモギと比較して、葉が柔らかく、香りも異なります。
外見的な特徴は、これまたカズザキヨモギやオオヨモギと大きな違いがなく、近年まで同種と見なされていたこともあり、学名を見ればその経緯も良く分かります。
以上、ここまでが、日本3大メジャーよもぎの紹介でした。
この他にも、イヌヨモギやオトコヨモギ、カワラヨモギ、ミブヨモギ、クソニンジン等、30種以上ものよもぎが日本には自生しているといわれています。
明治時代には、新薬の開発のための原材料として、海外品種を試験栽培する研究施設もあり、実は調べれば調べるほど、奥深い植物ということが分かります。
よもぎと言えば、ヨモギ餅が最も有名ですが、その他にも、よもぎを使用した料理もたくさんあります。また、甘味とも相性が良くスイーツのレシピも豊富です。
製品も乾燥茶葉から、粉末、ペースト、生食など様々な形態で食されており、中でも粉末は加工の用途が幅広く、誰でも気軽に使える点が魅力の一つです。
もちろん、飲み物としてのお茶や染料、よもぎ蒸し、ヨモギ風呂、海外産のヨモギ属であればお酒の原料、精油、虫よけ等、食用以外の用途もあります。
また、海外品種のヨモギ属であるタラゴン(エストラゴン)は、国内のスーパーでも販売されており、「食通のハーブ」として、隠れた人気がある食材です。
ここでは、挙げきれないほどの製品や用途、品種の多さがヨモギ属の最大の魅力です。その魅力を一つ一つ丁寧に伝えていくことがブログ運営の目的でもあります。
今回の内容は、これで以上となりますが、引き続きよもぎに関連する情報を更新して参ります。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
30代会社員、web.contents.creater&ヨモギ研究家。参加サークルで小説を書いている。塾講師歴10年、2019年退社。その経験を活かし、教育関連のコンテンツや記事を作成。
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