今回は、中1数学「正負の数(知識問題)」の演習問題を解説していきます。書くからには、有料レベルの内容に仕上げていけるよう、頑張ります。
<こんな人におすすめ>
・1学期に数学の内申5を目指す中学1年生
・1学期の定期試験対策をしている塾の先生
・中1数学の予習をしたい小学生
・中1数学の復習をしたい中学生
私は10年間程、集団塾で理系担当の講師(室長5年)をしておりました。昨年に退職してしまいましたが、指導のノウハウを活かす方法を考え、記事にしてシリーズ化することを試みています。私は塾に通わずとも、内申で5を取ることは十分可能だと考えています。少しでも、皆さんの内申対策に貢献できたら嬉しいです。
<進め方>
・定期試験によく出る問題の例題→解く
・例題の解説→理解する
・注意点と間違えやすいポイント→読む→練習
私の強みは、過去に1000人以上の答案やノート、小テスト結果を授業の度にチェックしてきた経験値です。生徒が「どのようなところで間違えるか」というパターンの集積があります。
この記事は、実際の問題の演習解説に特化させているため、全体的な進め方や内申UPのための策については、別の記事でまとめているので、そちらも合わせてご覧ください。
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プロフィール:
では、早速問題に入りましょう。何か、質問や疑問がありましたら、コメント欄に書いてください。
例題
・3題あるので実際に、ノート等で解いてみてください。
・★は難易度を表しているので、目安にしてください。
・正答率が8割以上の問題は、差が付かないので扱いません。
・自信のない方は、導入の学習をしておきましょう。→正の数・負の数
練習問題(1)★★☆☆☆
\(絶対値の数が、\) \(3\) \(未満の整数をすべて答えなさい。\) |
練習問題(2)★★★☆☆
\(~~次の数の大小を不等号を使って表しなさい。\) \(~~~~~~-\frac{7}{5}\) \(,\) \(-0.1\) \(,\) \(-1.1\) \(,\) \(-1.01\) |
練習問題(3)★★★★☆
\(~~~~~~-\frac{9}{4}\)\(より大きく、\)\(-\frac{9}{4}\)\(に最も近い整数を答えなさい。\) |
解説
すべて解けたでしょうか。自信がある人は解答だけ確認し、ミスや勘違いがなければ、そのまま練習問題に進んで構いません。
なるべく、小難しい説明や言い回しを避けるようにしています。例えば、「絶対値」は教科書等で「原点からの距離」と説明されていますが、イメージを掴むことを優先した説明となっているので、ご了承ください。
(1)の解説と攻略のポイント
・整数 ・・・小数・分数ではない数(+5、ー4、0)
・自然数・・・正の整数(+3、+7)
・絶対値・・・符号をとった数(-5の絶対値は5)
「未満」「より大きい(小さい)」であれば、含みません。
ちなみに「以上・以下」という場合は、その数を含めます。
実際に引いてみると、こんな感じになります。
\(~~絶対値の数が、\) \(3\) \(未満\) \(の\) \(整数\) \(を\) \(すべて\) \(答えなさい。\) |
「3未満」とあるので、3は含まず2と1となりますが、
絶対値が2と1となる数は「-2、-1、+1、+2」です。
また「整数」とあるので、「0」を含みます。
ここまで分かれば、あとは答え方ですが、うっかりミスの多い人は要注意です。
・「小さい方から並べなさい」→ -2、-1、0、+1、+2
・「すべて答えなさい」 → -2、-1、0、+1、+2(順不同)
・「何個あるか答えなさい」 → 5 個
このように、同じ内容でも聞かれ方で、答えも変わってきます。
今回は、「すべて答えなさい」なので、すべて列挙します。
\(答~~-2,-1,0,+1,+2~~\)
(2)の解説と攻略のポイント
大小関係の問題です。
特に「負の数」と「分数と小数」の混合で間違えやすいところです。
・小数 ・・・そのまま
・分数 ・・・小数変換(分子÷分母)
\(~~次の数の大小を不等号を使って表しなさい。\)
\(~~~~~~-\frac{7}{5}\) \(,\) \(-0.1\) \(,\) \(-1.1\) \(,\) \(-1.01\)
\(~~~~~~~~(-1.4)\) |
大小関係の問題は、必ず数直線のイメージをもってください。
慣れないうちは、実際に数直線を自分で書きましょう。
あとは、この順番通りに並べ、不等号を書き込めばOKです。
しかし、ここでも油断禁物です。
よく見かけるミスです。せっかく解けても台無しですね。
最後まで気を抜かないようにしましょう。不等号も忘れずに。
\(答~~-\frac{7}{5}\) \(<\) \(-1.1\) \(<\) \(-1.01\) \(<\) \(-0.1\)
(3)の解説と攻略のポイント
・問題文の「条件」に線を引く
・分数は小数へ変換する
・数直線を書いてイメージする
今までのポイントをすべて駆使して解きましょう。
\(~~~~~~-\frac{9}{4}\)
\(より大きく\)
\(、\)
\(-\frac{9}{4}\)
\(に\)
\(最も近い整数\)
\(を答えなさい。\)
\(~~~~~~~~(-2.25)\) |
つまり「-2.25」より大きい(-2.25より右側)にある整数で、
最も近い「整数」を選べば良いということになります。
\(答~~-2\)
解説のまとめ
テストで高得点を取るためには、まず根本的に理解するところから始まります。
手元にある問題で、分からないものをすべてなくしましょう。
「分かる」とは、誰かにその問題の解説(説明)をできるレベルです。
しかし、分かるだけでは数学の点数は伸びません。
「正確さ」は条件を正しく読み取り、ミスなく解答する力です。
ケアレスミスで「本当は合ってた」と言い訳する人は多いですが、
そのミスも含めて結果です。受け止め、改善策を練りましょう。
「処理速度」は演習量を増やし、一定レベルまで上げることが可能です。
途中式を書くことはとても重要ですが、同時に暗算も重要です。
練習問題の選び方と進め方
基本的には、まず学校のワークとプリントを攻略することが重要です。
それが済んだ人は、以下の問題をテスト形式でやってみると良いです。
探してみると、他にもたくさんあります。
youtubeでも解説動画がありますが、理解が済んだら、ひたすら手を動かしましょう。
自分で解く。練習を重ねる。
当り前ですが、分かりやすい説明をたくさん見るより、圧倒的に力が付きます。
練習問題はコチラ
問題量が豊富で印刷可能、すぐに解答を確認できるのでおススメです。
終わった人は、総合問題(基本・標準)にチャレンジしましょう。
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30代会社員、web.contents.creater&ヨモギ研究家。参加サークルで小説を書いている。塾講師歴10年、2019年退社。その経験を活かし、教育関連のコンテンツや記事を作成。
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